2019年3月11日〜17日まで、アメリカのテキサス州の州都オースティンで行われた最先端テクノロジーの祭典SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)という巨大イベントに、ペーパードームを使ったVJアートワークが実演展示されました。
今回は、その準備から〜実際の展示の様子までのペーパードームの使われ方をご報告。

今回SXSWにペーパードームを使いたいと依頼してきたのは、Mari Asadaさんというデジタルハリウッド大学大学院生で、Panasonic Game Changer Catapalt x MashingUpの WELL-BEING HACKATHON優勝の副賞としてSXSWの出展が叶ったそうです。
弊社は、彼らの求めるドームをカスタムで作りSXSWのために貸出&サポートことにしました。
実は、だいぶ前からSXSWに出たいと思っていましたが、自身ではコンテンツの作成&投影は行なっていないので、そんなことが実現するとは、思ってもいませんでした。そんな時に突然降って湧いた2週間後のSXSWにペーパードームを出すお話。
最初は無理かな〜と思っていましたが、ペーパードームは、開発スピードが早いのも特徴。
そこで自分のプロダクトの出展という宝くじの様な夢の実現と、弊社の開発スピードのアピールと、世界中の人々の目が集まる場所にペーパードームを置く絶好の機会と考え挑戦することにしました。

SXSW用ドームに求められたのは以下の5点。
1)飛行機の預け荷物として1箱で持ち込める
渡米に利用する航空会社の預け荷物サイズ(縦横高さの3辺の合計が158cm以下)の梱包箱に全てが治る様に設計する必要があります。
2)なるべく大きめ
3m角(10ft角)の正方形のブース内に3社が同居する関係で、最大直径1.5m〜1.8m程度であることが求められました。
3)高い遮光性
小型半球ドーム「HD150」の様に開放型のドームではなく、なるべく囲われることで外光が投影面に影響しないフルカバー形式が求められました。
4)組立が大変じゃない
面数が多いと組立時間が必要になるので、比較的組立簡単な3Vのジオデジックドームをベースにして、ネジ止めだけで組み立てられる開口部が求められました。
5)出入りし易い開口部がある
海外向けということで、比較的身体の大きめな人でも少し屈めば出入りできる大きさの開口部が求められました。

上記の条件を全てクリアしたペーパードームは、お話をいただいてからわずか2週間で、遠くアメリカの地に持ち込まれたのでした。
そしてSXSWの会場と日本をSkypeで結んだリアルタイム組立指導などを無事クリアし、SXSWの地にペーパードームが無事降り立ったのです。

SXSWに降り立ったペーパードームが活躍できたのか?ですが、送っていただいた写真を見る限りはお役に立てていた様です。
最後に、いくつか送っていただいた写真を載せておきます。
初SXSW。もちろん自分も行きたかったのですが、元々「何でこの時期なの?」な多忙期(日本は年度末にあたります)&直前すぎ〜で行けなくて残念でしたが、代わりに行ったペーパードームに対しては「本気の人たち」の様々な感想をフィードバックいただいています。
良く噛み砕き、今後のペーパードームの開発&設計に生かそうと思います。
SXSWでペーパードームを体験いただいた皆様、ありがとうございました。