7月16日(土)から8月14日(日)の30日間限定で大阪府堺市立東文化会館ギャラリーにて開催される、『SAKAI RAKUGAKI Paradise by Pentel』で作られた史上最大級のラクガキ空間に、4台のPaper-Domeが設置されています。
ラクガキ空間自体は広大なギャラリーの半分を全て使った白いスペース。そこに内部がそれぞれ赤と青と緑の色で光る白いドームが3つ、それに加えて光の三原色の赤と緑と青い電球が光るドームを1つの、合計4台のカスタム版BasicVRドームを設置して中と外からラクガキを思う存分楽しめるスペースの実現のお手伝いをしてます。
どんなカスタマイズをしたかと言うと…
1)5mm厚の段ボールを利用
通常のBasicVRドームは3mm厚の段ボールを使っていますが、今回は外側だけでなく内側からもラクガキをするため、スクリーンで利用する時よりも強度が求められました。また30日と長めの設置期間であることから、総合的に強度アップを求められたため、約倍近い強度を発揮する少し強めの5mm厚の段ボールとしました。
2)出入り口を設けた
イベント期間が段ボールの天敵湿度が高い梅雨も含めて30日と長いため、ドーム自体に開口をを設ける方式ではドーム全体の形を弱めてしまう事が考えられました。そこで段ボールを部分的に2重にするなど構造をより強化した特別な開口部を設け、ドームの強度を下げない工夫。またトンネルに近い形にすることで「別世界に入り込む通り道」の様に感じてもらえるデザインにしています。
3)高さを1.5mにした
大人は全体を見渡せるけど、子供の目線では全体を見渡せずに、幾つもの空間が見え隠れする高さにして、ドームの外でも隠れ家的な小さな隙間空間が生み出される様にデザイン。会場内を移動しながら、様々な空間でラクガキを楽しめる様に工夫しています。具体的には、BasicVRの下部の1段目を全て削除して、サラダボールを逆さまにした様な半球ドームに仕立てています。
4)カラーLED電球を仕込んだ
天井にある電線ダクトから電気をとってきてドーム内を色つきの光で満たすための一連の流れをデザイン。あたかも色が天井から届いて、ドーム内で色の光を発している様に見える様に、電気のコードをドーム内の光と同色にする。などの工夫をしています。
5)make道場がドームの使い方を提案
Paper-Domeの田中が代表を務めるmake道場が、企画段階から参加。幾つかのご提案の中から、「らくがきパラダイス」を展開するぺんてるさんの様々な色のペンが、光によって見え方が変わる空間をドームで作り出す案が採用され実現したプログラム。イベント前日には、光の三原色が1つのドーム内で光ることで生じる影が3色になる現象を利用した、白い光のドームも提案&採用になりました。
こう書くと、かなりのカスタムをしていることに今更気がついた訳ですが…
「ドームでこんなことができないか?」「何かドームを使って面白いワークショッププログラムを考えられないか?」など、ご相談いただければ、田中@make道場が、魅力的なプログラムをご提案できるのも、実はPaper-Domeの強みだったりもします。※
いままで実際のPaper-domeをご覧頂ける機会は東京にしかありませんでした。
30日限定ですが、大阪の堺市にある堺市立東文化会館でPaper-Domeがご覧頂ける絶好の機会となります。活き活きとラクガキに没頭する子供達と一緒に、ぜひ段ボール製ドームをご覧&体験ください。(らくがきパラダイスは大人でもお楽しむいただけます)。詳細は『SAKAI RAKUGAKI Paradise by Pentel』でご確認ください。
※ドーム代と別に、企画提案の費用およびワークショップを行う場合はその代金も別途必要となります。